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レプリカブームが加速する80年代!
400ccがより中心核となったクラスBでは、大型免許の取得が現実的でないことを思い知らされたユーザーたちは、中型免許で乗れる最大の排気量400ccにも、ビックマシンの証である4気筒を求めた。これにいち早く応えたZ400FXを皮切りに、GSX400F、そしてCBX400Fなどによって、4気筒マシン同士の対決が繰り広げられる。
鈴鹿8時間耐久レースが夏のツーリングスポットとして、空前の観客数が記録されたのもこの時期だ。これに触発されて、後に「レーサーレプリカ」とよばれることになる、ストリート・ゴーイング・レーサーたちがこのクラスで台頭を始める。しかし、これをより過激な色に塗り替えたのが、84年に登場したGSX-Rだ。
アンダーカウルこそないものの、カウルをまとったフォルムは鈴鹿8耐と同時開催の、400ccマシンによる4時間耐久レーサーそのもので、アルミ製のMR-ALBOXフレームの採用は、ライバルより15〜20kg近くも軽い乾燥重量を手に入れていた。ちなみに本誌実測による最高速度は、これもライバルたちを10km/h以上も上回る197.80キロを記録している。
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